2012年06月06日

総括。MBAとは。

帰国後少し経ち、落ち着いたところで、2年間を振り返ってみようかと。

MBAってなんだろう? と素朴に考えてみたときに、ビジネスリーダーの養成とか、キャリアチェンジのためのモラトリアムとか、一般的にはいろいろ言われているかと思いますが、私にとってはもう少し違ったものだったかもしれません。

数年間の実務経験を経て、再び学生に戻った2年間。この時間が如何に貴重なものであるかは、一度働いた経験がある人であれば誰でも理解できるもの。しかも高いコストを支払い、一番働けるこの年代の2年間を現場から離れるということの機会損失を考えれば、その時間を有効に使わなくてはウソです。

その時間の使い方については、大きくAcademics、Social、Recruitingに分かれると思いますが、その人の置かれている状況によって時間配分は異なってきます。

私の大きな目的は、@海外ビジネスの前線に立てる人材になること、Aファイナンスの枠を越えて、顧客のビジネスをしっかり理解しサポートできる人材になること。そのために、ソフトスキルの向上、ネットワークの構築、ビジネスの基礎及びファイナンス以外の見識を深めるということに注力していました。一方で、その手段としてはAcademicsである必要は必ずしもないため、積極的にSocialな場に出て様々な人と接するとともに、今までやる・触れる機会のなかったものに手を出すことが可能な2年間でした。


Academicsに関して言えば、コア科目と選択科目、またもしかしたら課外のWorkshop・Seminor、ConferenceやCompetition等も入るかもしれません。また、理論・知識等のハードスキルと人としてのソフトスキルに区分できるかと。読み物・課題の期限や試験が次から次へとやってきて、またそれがGroup workであった場合、スケジュールの調整から進め方・意見の違い、Team Dynamics等のManagementも大きな要素となります。特にコア科目期間中(つまり1年目(の前半))はその圧倒的な量とスピードに揉まれながら、自分のスタイル・ペースを見つけ、一気に基礎を叩き込むことになります。正直に言えば、この期間は何かAcademicに学んだと言うよりは、限られた時間の中でやるべきことを「消化」した、或いは「こなした」という感じです。

選択科目が始まると、多少スケジュール的にも気分的にもゆとりが生まれます。自分のとりたい科目・スケジュールを選ぶことになること、また試験等の数が減るということ、そして多少なりとも慣れがでてくるということもあり、他のことにも手を出してみようという感じになります。それが私の場合は、ルワンダに行ったIBD(これはあくまで授業の一環ですが)であり、課外のコンサルティングプロジェクトなどでした。2年目になると、完全に選択科目。ビット等の不確定要素はあるものの、科目もスケジュールも自分次第。科目も興味のあるものばかり。MOTやアントレ系の授業を多くとりつつ、ファイナンスも忘れずにというバランスでした。またClassmateとのInteractionが多い、Group Projectの多い科目を意識していました。

Socialに関しては、ネットワーク作りという大義名分はありつつも基本的には遊びの要素。もともと遊びは得意分野・・・、かつ奥様も決して嫌いではないということで、機会がある度に奥様同伴で顔を出し、積極的に遊びました。クラス対抗のイベントの数々、期中・期末の公式Party、幾度となく開催し・開催されたHome Party、まじめ系の課外活動遊び系の課外活動(ヨセミテCampなどのOutdoor、サッカー遠征、ワインテイスティング)、スポーツ(ゴルフ、スノボ、サーフィン、マラソン)、ワイナリー巡り、旅行の数々。このブログにも散々登場したとおり、ワイン、ゴルフ、旅行は重点項目でした。

特に旅行に関しては、もともとバックパックが好きだったということもあり、長期休暇に関してはかねてよりいろいろ目論んでいたことを実行。アメリカ国内では若干行き残したところはあるものの、南米、欧州(東欧)、カリブ海(キューバ等)と、IBDでのアフリカ(ルワンダ)を含め、なかなか行く機会がないところを重点的に自分の目で見て歩くことができました。

Recruitingに関しては、社費という立場で、会社に戻ると決めている以上、あまり時間を割くことはありませんでした。業界を調べInterviewの練習をしInternを経験しと、自分を一生懸命に磨いているClassmateを見ていると、自分を成長させる大きな機会を逃したのかもしれないと思うこともありますが、そこは割り切って、それ以上に何かを得ていると信じることにしています。なのでこの分野では、度々開催されるWorkshopやConference、Alumniのイベント、シリコンバレー等への企業訪問、課外のコンサル活動等くらいでしょうか。


というわけで、上記のような2年間を経て得たものというのは、冒頭にあるようなビジネス・キャリアを中心として語られるMBAの意義とは少々異なるものであったような気がしています。

MBAはよく厳しい、忙しいと(おそらく)言われます。それは事実かもしれません。慣れない環境・言語の中で、量・スピードに追われ、Cold callに嫌な汗を流し・・・、ただそれはMBAの受験をくぐるような人たちのSkillやキャリアを持ってすれば、死ぬほどのものではありません。現に毎年おそらくほぼ全員が落第せずに卒業しているはずです。MBAが忙しいのは、その2年間という価値を理解し、皆全力で様々なことに手を出し動き回るからです。勉強だけしているMBAは私には想像ができません。

私なりにMBAを定義しようとするならば、以下のようなものでしょうか。
- 狭くなっていた視野を再度大きく広げ、また将来の可能性を広げてくれる場
- 同世代の世界中の若きリーダーたちと知り合い、刺激される場
- 世界に出てもなんとなくやっていけるかもという自信を得られる場
- ビジネス上の最低限の知識とツール、Intellectual Challengeを与えてくれる場
- 自分とその人生を見つめ直す場
- 懐かしい学生時代を取り戻し、やりたかったことに手を出す場


簡潔に言い表すって難しいですね。

posted by QL at 17:19| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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